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ギャラリー・エフ 新春恒例企画展
"家族? 2008"
2008. Feb 18 (mon) ~ 29(fri)

出品作



1915年に刊行された、カフカの有名な短篇『変身』。
ある日を境に家族とのコミュニケーションが絶たれ、心情も理解されぬままに生涯を終える主人公。
奇怪に思われた小説だが、今になって妙にリアルに感じられるのは、なぜだろう?
「巨大な虫」でいるということはどういうことなのだろう。果たして、彼に幸福はありえたのだろうか?
答えがでないので、皆さんに問いかけてみることにしました。

この "ザムザ・ファミリーセット"
を使って、彼の幸福を表現してください。
(展覧会場では、これらのオブジェを
触ることができるようになっていました)



グレゴール・ザムザ
ある朝めざめると、巨大な虫に変身していた。
変身前は外交販売員として一家の経済を担っていた。
妹をヴァイオリンの学校に行かせてあげたいと願っている。
グレーテ
グレゴールの妹。変身した兄のために
はじめのうちは食事の用意や部屋の掃除などをしていたが、
時の経過とともにそんな気遣いも薄れてゆき……
グレゴールの父 / 林檎
息子の変身後、再び働かざるを得なくなり、かえって元気を取り戻す。
グレゴールに対しては嫌悪や敵意すら見せる。
彼が投げつけた林檎はグレゴールの体に刺さり、
それがやがて致命的なものとなる。
グレゴールの母
息子の変身を哀れに思い、憂い嘆き悲しむが
彼の姿を見るたびに、気が遠のいてしまう。
グレゴールの上司
出勤してこないグレゴールを叱りにやってきたが、
変身した姿におののいて逃げ帰る。
手伝いの女
グレゴールの変身後に雇われた、年配の大女。
彼の姿を見ても物怖じせず、淡々と仕事をこなす。
3人の下宿人
ザムザ家が家計の足しに部屋を貸すことにした、下宿人。


物語の場面から

「ある朝、グレゴール・ザムザが
なにか気がかりな夢から目をさますと、
自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に
変っているのを発見した。」
(高橋義孝訳/新潮社)

グレゴール自身、そして家族、上司、
それぞれの反応は……?

グレゴールに林檎を投げつける父。

暗い部屋の中から、
居間の家族の姿を凝視する
グレゴール・ザムザ

3人の下宿人を迎え入れる。

体に刺さった林檎の傷のせいで、
日に日に弱っていく。部屋は汚れ、
グレゴールの上にも埃が積もる。

手伝い女がグレゴールを "片づけ" 終わると、
一家は久々の休日をとり、郊外に散策に出かける。

「暖かい日がさんさんとさしこんでいた。」




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