イラストレーション・絵本・展示などの御案内

2011年5月アーカイブ

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  2000年に佐倉統氏(現 東京大学大学院情報学環 教授)との共著でブロンズ新社から初版が発刊された『わたしたちはどこから来てどこへ行くのか?』が、11年の時を経て中公文庫より発刊されました。(5月25日発売)
  この本は、私が人生のなかでもっとも悩みの深かった(!)小学生高学年のころから誰に相談していいか分からずに抱いていたさまざまな疑問を、ずいぶんと大人になって佐倉氏にぶつける機会を得て実現したものです。初版のブロンズ新社版の表紙(下の画像・左の本、クリックで拡大)はそのときに私が描いた"企画書"そのものなので、だいたいの内容はこれで察せられると思います。文庫版の目次には、より詳しい項目がならべられています。デザインはともに坂川栄治氏によるものです。

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  「人生」を進化論の視点から解いた佐倉氏のわかりやすい文章により、私の頭と心の中でこんがらがっていた思考がほぐれてゆきました。サブタイトルの一部にあるように「人間の意味」という哲学的なテーマの答えはすぐみつかるものではありません、が、生物〜人間が太古からどのようにしてサバイバルしてきたかを知ることは、未来を生きるヒントになるに違いありません。人生のデビューから間もなくて戸惑っている小学生から、社会の複雑さの中で自分を見失いそうになっている大人まで、ふっと一息つきながら自身と社会を見つめ直すきっかけになるのではと思います。私自身にとっては繰り返し考え続けるテーマの目次となっており、その後の作品『わたしの優しい死神』『Qui Suis-Je ?』などの絵本のベースになっていると言えます。

  文庫になったことで、手に入りやすくなりました。税込¥620です!イラストレーションもモノクロにはなりましたが、ふんだんに入っております。多くのひとに読んでいただければ幸いです。

以下、気に入っているページをいくつか紹介します。

3月のご挨拶 保存

webtop_march.jpg東北関東大震災にあたって......

 3月11日14時46分。あのときを境に多くの人の人生が、日常が途切れてしまいました。亡くなられた方の無念、すべてを失って避難生活を余儀なくされている方々の辛さを思うとやりきれません。いま現場で救出活動に当たっている方々・医療関係の方々、瓦礫を片づけ道を拓いている方々、命がけでさらなる危険を回避させようと闘っている方々に敬意を表し、感謝いたします。これからまだ苦境は続くでしょう。それでも、ここから立ち上がり新たな日常をとりもどすべく、私たちひとりひとりができることをしてゆきたいと思います。

 震災以前から計画していた(そして先延ばしにしていた)ことを、この機会にアナウンスします。どうぞこちらをご覧ください→望まれれば拙著をおくりたい。


2011年3月 東日本大震災の後に


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