イラストレーション・絵本・展示などの御案内

2012年12月アーカイブ

古い図版の魅力

 明治時代に建てられた蔵の片隅から、古い図版がごそっと出てきました。段ボールに無造作に入れられた紙の束でしたが、よく見るととても素敵。土木や工学に興味をもっていた祖父か曾祖父の集めた資料だと思われます。小さいものでB5判、大きいものでA3判くらい。ここに一部を紹介します (クリックで拡大されます)。魅力的なので冊子にまとめられたらいいなと思っています。図版に目利きの方、カテゴライズしてうまく見せてくださる編集者のかたがいらっしゃると嬉しい。


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曾祖父のものと思われる書き込みが


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さまざまな蒸気機関のタイプ

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防波堤いろいろ


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これも、防波堤いろいろ



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河川〜橋〜船 関係


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日本のものも お道具いろいろ

9月のご挨拶、保存

9月、ものの見方を変える機会に


flyingman.jpg もう9月も半ば。ブラティスラヴァ世界絵本原画展もうらわ美術館から千葉市美術館に移り、開催中です(10/21迄)。「日本のしかけ絵本」の部門に、私自身の企画で制作した最初の絵本『なないろえほん』が展示され、触って遊べるようにもなっています。左画像は『なないろえほん』のページの、型抜きした紙の重なりで "偶然" 出来たパターンで彩られた「飛ぶ男」。ミュージアムではこの本を販売していますが、限定部数で発行したこの本、販売用はこの6冊をもって終了します。入手希望の方は最後の機会になりそうです。よろしくお願いします。


 HPの更新を怠っていた8月は、ずっと新作絵本に取り組んでいました。今もまだ制作中。その間にオリンピックとパラリンピックがあり、人間の可能性の極みを目指すことの凄さに感動、というより打ちのめされていました。とくにパラリンピックには、それまでの「競技」というイメージを揺さぶる、もっと強いなにかを感じました。条件はなんであれ自身が持てるだけの力で頂点をめざす、根源的な「闘い」なのだ、とあらためて突きつけられたような。参加規定やカテゴライズなどについて、まだまだわからないことがたくさん、もっともっと放映が増えて欲しい、競技を見る目を養うためにも。


 3.11から1年半が過ぎた。セシウムの半減期に比してなんと短い時間、困難はまだまだ続く。あれから多くの人々の生活や意識が変わり、それまでのエネルギー消費に疑問がもたれ、安心して安全に暮らすことが最も尊いという考えが一般市民の間では拡がってきたと感じる......いっぽうで、政治や経済のトップのほうはどうだろうか。3.11以前の価値観そのままの「進歩」のイメージでとどまってはいないだろうか。「原子力で経済維持」というビジョンから自由になることで、未来は拓けてくるはず。


  きのとりこ/ kinotoriko

2012. 9.14

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