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2013年4月アーカイブ

BCCKSで絵本、公開しました

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  BCCKSより公開する電子絵本第3弾、『だれも知らない森を思う』です。何年か前に完成していましたが、公開はこれがはじめて。文章ももちろんオリジナル、イラストレーションは水彩絵の具を中心に描いています。以下、内容のご紹介は、本書のイントロより引用します。

 「小さいころ、夜ふとんの中で、天井だか空間だかわからない暗闇に、たくさんのイメージを投影していた。いまここでは見えないけれど、きっとどこかに在るもの・居るものについて考えはじめると、ひとつのイメージが次へ次へと私を導いて、遠くに連れていってくれたものだ。それでも私は、自分のイメージできないものは「在る」と言えるのだろうかとずっとずっと考えていて、世界中のものに思いを馳せる試みをしつづけたのだった。

 少し成長して世界の広さを知り、その試みの無謀さを知ると、その思いは反転して「居ないかもしれない自分」に及び、とてつもない孤独におちいったりした。月のない夜は、そんな思いが蘇る、今は少しの心地よさとともに。」


 電子版、無料公開中ですので、ぜひご覧ください。

3月のご挨拶、保存

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3月、春はどこから


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 3月11日、あの大地震と津波で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。そして2年たった今でも、避難生活を強いられている方々、戻る土地も拠るべきコミュニティも失っている方々、放射能を浴びながら廃炉〜除染作業を続けている方々がいらっしゃる --- そしてその状況に対して無力な自分が居ます。せめてできることといえば、忘れてなどいないことを伝え、復興予算が適切に使われることを見守ることかと思っています。

 忘れるも忘れないも、この日は1年に一度だけ、あの災害を思い出す日ではないのです、なぜならもう、あの日以後の世界に"居る"のだから。

 「目に見える」甚大な被害を負ったわけでもない東京に住む私でも、あの日を境に大きく揺さぶられた「それまでの価値観」は、さまざまなジレンマの中で「次の価値」を見いだせず、あるいは見えかけたところで社会の現実に失望し、もがいています。多くの人がそう感じているはず。 それぞれの悩みや表現方法は違っても、そのあがきの中から、未来へ手渡すことの出来る答えが見つかりますように。政治という「頑固オヤジ」は、一番あとからようやく変化の必要に気づくのかも知れない、と感じるこのごろです。

 画像は2009年、ギャラリー・エフでの展示「我が、ふるさと」から。


 きのとりこ/ kinotoriko

2013. 3.11.


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