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2021年2月アーカイブ

30年ぶりの復刻

 1paris_syndrome_cover_web.jpg991年初版のパリ症候群』(太田博昭著 / トラベルジャーナル)が、今年、電子出版にて復刻されました。なんと30年ぶりです! 本のタイトルそのものが精神医学用語となっています。
 当時の表紙イラストレーションを担当しましたが、今回もそのまま採用されています。今見ると、少しおどろおどろしいかも......今だったら違う絵にするかな、等々いろいろ思うところもあるのですが、現編集者の方も「内容とマッチしていると思う」と言ってくださり、私も再読しようと思っています。
 このイラストレーションを描いた時は私自身、その13年後に絵本の企画を売り込みにパリまで行き、何度も通うことになるなんて、思いもよりませんでした。行ってみると、パリは確かにとても魅力的な街でした。ただいつもダミー本を抱えて出版社から出版社へと歩きまわっていたので、私にとっては「憧れ」というより、常に「攻略」の対象でした。初めてフランスでの出版が決まった帰り道、嬉しすぎて足が止まらず、サンマルタン運河に架かる橋をひとつひとつジグザグに渡りながら、ひたすら歩いたことを覚えています。
 さて、この絵の画材はアクリルガッシュ。最近は水彩や線画、またはそのコラージュで描くことが多いのですが、この時期は板やキャンバスにアクリルガッシュで描くことも多かったと思います。1991年の展覧会「鏡像などは、その例です。今年はまたこの画材で作品を描いてみようと計画しています。


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