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展覧会出品作の最近のブログ記事

Gallery EF 2010: 出会いと別れ

Hello, Goodbye


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竹取物語 (右側はスケッチ)

 『竹取物語』の別れの場面は印象的です。これは天の使いが、かぐや姫を迎えに来て、天の羽衣を着せる瞬間。
 「今はとて天の羽衣着るおりぞ君をあはれと思ひいでける」
と詠んだものの、この羽衣をひとたびまとえば、憂い悩む心を失い、別離の情も消えてしまうのでした。月や自然の"非情"こそがこの物語のキモだと私は思っています。

Gallery EF 2009: 我が、ふるさと。

Home, Sweet Home

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あの頃の隣人たち

 小さい頃、オーストラリアのメルボルンで2年半過ごした。お伽話も現実も境目は無くて、世界は"やつら"が活躍する物語で満ちていた。私の創作の原点はあのころだなぁ、と思う。

Gallery EF 2008: 家族?2008

The Family ?

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ザムザ・ファミリーセット

グレゴール・ザムザは幸福になりえたか
 "家族"といえば、あのカフカの『変身』のザムザ家の不思議さはなんだろう、とずっと気になっていた。どうもスッキリする解釈ができないので、モヤモヤ感そのものを、セラピストが用いる"箱庭療法"ふうにいじってみよう、と触れる立体作品にした。主人公のグレゴールがあまりにも気の毒なので、彼の幸せについて、みんなで考えてやって欲しい。


Gallery EF 2007: Hotel 2007

Hotel 2007

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ダナエの部屋で In the Room of Danae

 旅先のスナップとして、イタリア・ボローニャで泊まったホテルの部屋を撮ってあったので、この雰囲気を活かして線画を描きたそうと思った。窓から光が降り注いでいる感じが、ギリシャ神話の「ダナエ」のエピソードを思い出させたので、現代の情景におきかえた。ゼウスが黄金の雨に姿を変えて、身を隠していたダナエに迫るシーン。部屋の壁には、レンブラントによる「ダナエ」らしき絵が掛かっている。

Gallery EF 2006: Kiss, Kiss, Kissin'

Kiss, Kiss, Kissin'

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楽園 PARADISE

 天使と悪魔のキスを描いて"PARADISE"と題した。西洋的な価値観からすればアウトかもしれない。どちらが天使でどちらが悪魔かも曖昧だし、はたしてこのKISSは愛なのか憎しみなのか......背き合う二人と向かい合う二人の2点に分けて出品したが、つなげると下のように連続模様になる。ガムテープとかマスキングテープにならないかしら。


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Gallery EF 2005: 愛のお伽話

Drawin' about Love Story

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The Mermaid

 この展覧会があったから描いたのか、翌年の展示のためにすでに描き始めていたのか忘れてしまったが、"愛のお伽話"といえば『人魚姫』だと思った。ココでは2場面の出品だが、2006年美篶堂で開いた個展では『青の情熱 The Passion Blue』というタイトルで、限定制作本とともに16点の連作を展示した。展示品の実物は168mm×414mm、和紙に顔料プリント。

Gallery EF 2004: いつか見た夢

Dreams Come True

DreamParadise-web.jpg夢見図極楽篇

 昔から何度も見る夢の場面がある。中でも、夢見ながら身体が温まり浮遊感をともなうものは、本当に極楽のイメージだ。お釈迦様そのものが夢に出てきたことは無いし、とくべつ信心深くもない私だが、きっとどこかで見守ってくれている何かがあるはず、と、この絵の一番高いところにそれらしき人の像を描いてみた。でも「お釈迦様」とは、芥川龍之介が『蜘蛛の糸』で描いたような、池のほとりに座る気まぐれな方のような気がする、というか、それがいいと思う。
 今回は、長尺の掛け軸ふうの作品にした。実物は幅250mm長さ1090mm。

Gallery EF 2003: 遊びの世界

ASOBISM 2003

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物語は記憶の中で」
 Those Tales in my Memory are......

 "遊び"がテーマと聞いて、その前年の『なないろえほん』のコンセプトを踏襲しようと思った。キーワードは"シャッフル"。昔から、ページが三分割されていて上中下のパーツを自由に組み合わせ、着せ替えたり変な動物をつくったりする本があったが、それを立体にした。
 モチーフは古今東西の神話・寓話・民話・童話。小さいころ読んだそれらの物語は、互いにどことなく似ていて、いつの間にかあらすじが入れ替わって記憶されたりする......あの感じを遊びにしたら......と。一辺が4.5cmの立方体には穴が通っていて、台に固定した棒に通して3段積めるようにした。どの立方体も入れ替え自由。
 西洋と東洋の物語24篇を扱ったので、2体のオブジェにまとめるために「正解(上中下が同じ物語として揃うもの)」を作らなかったけど、不親切だったかな。

Gallery EF 2001: 二十世紀のタイムカプセル

The Time Capsule of 20th Century

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「21世紀へ......」

  前世紀(!)の年末、ある1枚のFAXが届き、ギャラリー・エフでの新春企画への参加を打診された。どこで私の作品を見てくれていたのか、ギャラリー主宰の猪瀬さんから、はじめて声がかかり、緊張したのを覚えている。
 テーマは「20世紀のタイムカプセル」。過去から未来に向けて希望の持てるような作品にしたく、タイトルは「21世紀へ......」。このイラストレーションは、2001年元旦の新聞のなにかの特集の記事に使用された。こうして、この年から新春企画展にほぼ毎年参加することになる。(2002年は同ギャラリーでの個展を控え、そちらに集中するため不参加)

青の情熱 The Passion Blue

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 アンデルセンの『人魚姫』の物語を、人魚姫の視点で読み替え、彼女の綴った恋の歌をイメージしたシリーズ作品です。
 ほぼ一方的に募る王子への思いと、「人間に愛されて永遠の魂を得る」という野心の成就のために、幸運な環境を捨て、自分の大切なもの(=美しい歌声) まで捨てて別世界へと飛び込んでいった、その情熱に敬意を込めて描きました。
(本文12点+表紙&裏表紙各1点=計14点)
◀額装作品(590x275mm) ▼絵本(254x134mm)

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