オリジナル・ブックレット『ときどき、世界はこんなふう(Sometimes, I See the World as ......)』は、ひとふで描きや点つなぎや迷路など、各ページにあそびのあるイラストレーション集です。
この見開きは、鳥づくしの数字さがし。なんの鳥かわかるでしょうか。答えは......
オリジナル・ブックレット『ときどき、世界はこんなふう(Sometimes, I See the World as ......)』は、ひとふで描きや点つなぎや迷路など、各ページにあそびのあるイラストレーション集です。
この見開きは、鳥づくしの数字さがし。なんの鳥かわかるでしょうか。答えは......
前回「花のまわりで」の歌にだいぶ影響をうけていた話を書きました。そのときの「花のまわりを回るのは虫では......?」という潜在的な疑問が、次の絵に繋がっているらしい......
ということで、4番目の見開きは花をめぐるミツバチを描いた迷路です。迷路は以前にも何度か描いてきた手法ですが、迷宮とか迷路というのは自然の造形への畏怖を表現するのに、とても相応しいのではないかな、と常々思っています。
『ときどき、世界はこんなふう(Sometimes, I See the World as ......)』についてしばらく連載します。
まずは、(写真左から)裏表紙・表紙そしてそれにつづく最初の見開きのご紹介。ブルーとオレンジ、それぞれ一筆描きの線が重なり合ってひとつの絵になっています。
なぜこのような絵を描きたくなったかというと......よく思い出せないのですが、たぶん、いつも絵を描く前のウォーミング・アップとして無意識でグルグル描く一筆描き。それがたまたま重なったのを見たときに、「あ!」と思った気がします。そして意識的に描いてみると、なにかとても生命の根源的なものと結びついている気がしてきました、2本で循環する線が。世界は「対」できていて、そして巡っているような。右と左・天と地・東西と南北・呼気吸気・陰と陽・二重螺旋etc ..... 渦巻き、撚れて、ときには絡みながら、循環する世界のイメージです。
画像は『ときどき、世界はこんなふう(Sometimes, I See the World as ......)』の表紙と中の見開き2面の重なりです。A5サイズ・全16ページ・フルカラー・中綴じ。
今年の春ごろからずっと、このブックレットのための絵を描いていました。この冊子、実はTorikoBrandという一連のシリーズの9作目です。8作目はいつだったかというと......1999年(!?) 昔!
TorikoBrand は私のイラストレーションをPRするために、定期的に作っていた印刷物のシリーズですが、2000年以降は絵本制作にシフト(?)し、たまたま最初に作った『なないろえほん』がボローニャ(国際絵本原画展)などで評価されたので、しばらくその方向に専心していたのでした。絵本制作の過程でさまざまな技法やスタイルにチャレンジし、その試行錯誤は楽しくもあり、少し成果もありましたが、イラストレーターとしては印象が「とっちらかってしまった」かもしれない思いました。そこで久しぶりに、絵本で採用した"さまざま"をまとめて見ていただきたくなった次第です。
というわけで、これは「絵本ふう」にはなっていますが、いわば私の仕事見本カタログなので、広告制作会社・出版社・アートディレクター・デザイナー・編集者など主に仕事で関わる方々にお配りしています。中身はこれから少しずつ、このブログにて紹介していくつもりです。(一般販売は検討中)
こうして出来上がると「あれも描きたかった、これもいれるべきだった」と欲がわくので、また作りたくなりますね。あ、その前に、仕事に結びつくことを願っております!
以下、過去のTorikoBrandシリーズのリストです。